第1回 元カレと友達づきあいが復活したけれど…(佐知子さん・32才・証券アナリスト)
私の場合、片想いとは言っても、その相手は元カレ。別れた理由もお互いに仕事に夢中だった頃、「距離を置こう」と話してそのまま自然消滅したんです。だから、別れたとは言え、嫌な想いは全く残っていないし、むしろ仕事が落ち着いてからはだんだん恋しくなってきました。
別れて2年、思い切って連絡を取ってみると、お互いに金融関係の仕事をしているだけに話が弾んで会おうということになったんです。私は「復縁するかもしれない」という期待を抱き、メイクやファッションにも気合を入れて出かけたのですが、その場で今の彼女を紹介されました。そのときは3人でお茶をしたものの、彼女は私とは全く逆の女性らしいタイプで、内心のショックを隠すのに必死でした。
それからも彼から電話やメールが来て、時折会うようになりました。
でも、あくまでも同業者の情報交換を兼ねた友達づきあい。彼はもともと女友達の多い人でしたから、私もそのひとりとしてしか見られていなかったのでしょう。一方、私の方は会えば会うほど彼への想いが高まってきて、友達でいるのが辛くなってきました。どうしても彼と再び恋人同士になりたくて、以前友達から片想いを実らせたと聞いたピュアハートにお電話したんです。
担当してくださった美郷先生は、彼の心を霊視してこうおっしゃいました。
「確かに貴女に再会した当初は、単なるなつかしさと情報交換だけが目的だったみたい。でも、だんだん貴女への想いが強くなってきて、今は彼女と半々くらい。自分でもどちらが本当に好きなのか、わからなくなってきていますね」 そう聞いて、私の気持ちはいっそう高まりました。「先生、お願いです。私、もう彼と友達ではいられません。どうしてももう一度彼女になりたいんです!」
先生は静かに、でもきっぱりした声で「わかりました。縁結びをいたしましょう」と言ってくださったのです。
先生が祈りを捧げている間、私の肩を彼が抱いてくれているような、不思議な感覚に陥りました。
「もう大丈夫です。今度彼に会う時、こう言ってください。『友達のままならもう会えない』って」
実際、彼にそう宣言するのは怖かったのですが、美郷先生の縁結びを信じて言ったんです。「私は貴方の恋人になりたいの。このまま友達でいるなら、もう会えないわ」すると彼は一瞬驚いたように私を見つめ、しばらく黙り込んだ後、私を強く抱き寄せました。「オレももう君を友達とも、元カノとも思えない。オレの恋人になってくれ」 彼の胸でしばらく泣きました。今度こそ離れない。今度こそ友達になんかならない。そう誓いながら…。 彼はその後すぐ、それまでつきあっていた彼女ときっぱり別れてくれ、今は二人で結婚についての話もしています。美郷先生のおかげで実ったこの恋、大切に育てていきます。